お気に入りのリネンで作ったダボパンツ。お股の部分が擦り切れて生地がスカスカになっていることに気付きました。一体いつからこの状態になっていたのか。ぶかぶかシルエットの目立たない部分ではあるものの、場所が場所なだけに、しばし意識が遠のきました。
いやいや、気を失ってる場合じゃない。ただでさえ少ない私のワードローブ。その中でもこのダボパンツは一軍選手なのです。代打に使えそうな控え選手もなし。このままじゃ困る。
そうだ、同じ生地を買ってまた作り直そう!と、久々に生地屋さんのWEBショップを覗きに行くも、なんということでしょう、そこには廃番という悲しいお知らせが記されておりました。。。ううう。
ああでもそういえば、作った時に出たはぎれが残ってたはず。これを継ぎ当てしてリペアできないかしら?ということで、かなり自己流ですがやってみました。
ででーん。どうでしょうか。個人的には合格です。うん、いいの、これで。近くで見なければ全然大丈夫。や、近くで見てもこれはこれで味です。旨味です。ほっこり感があって佳いではないですか(と自分に言い聞かせてる)。
生地の織り糸が杢糸だったので、刺繍糸を3色ミックスして使ってみたらいい感じに馴染んでくれました。色のチョイスは大成功です。風合いのある織地のおかげで、素人仕事でも変に悪目立ちせず仕上がりました。フラットな無地生地よりもニュアンスのある生地の方が補修しやすいですね。
繕い仕事なんて久し振りだったけど、やり始めると結構楽しいものです。勢いに乗って、指のところに穴が空いてしまったタイツもリペアしてみました。こっちはなんちゃってダーニング。ごま塩風味です。
これも刺繍糸を3色ミックスしてます。指先は見える位置なので、派手すぎない程度にアクセントになるような配色にしてみました。こういうのもかわいいなぁ。
今回ちょっとしたお直しをしたことで、ダーニングとか刺し子とか襤褸(BORO)に興味が湧いてきました。ものを大事に永く使うというのは環境にとってもお財布にとっても良いことだし、なによりちくちく繕うのって楽しい。予想外に癒しの時間でした。またやりたいなー。これからは穴が空いても捨てずにお直ししてみようと思います。